シュミエイガ

映画の感想・連想・妄想ついでにイラスト:履歴書の趣味欄は映画鑑賞だった

「プライベート・ウォー」と「メリー・コルヴィンの瞳」:2人のメリー

伝記映画だから本人の映像を? 「プライベート・ウォー」は戦場ジャーナリストのメリー・コルヴィンがシリアで殺害されるまでの数年間を描いた伝記映画。 「メリー・コルヴィンの瞳」はシリアへの彼女の取材に同行したカメラマン、ポール・コンロイが撮影し…

物語の力。彼女の名前がLunaでよかった・・・「シシリアン・ゴースト・ストーリー」

幻夢のようなラブストーリー イタリアのシチリア島で実際に起きた事件がベースにある。被害者の少年が味わった絶望と恐怖を私は想像したくない。 映画では、少年に心を寄せる少女ルナの幻視と、少年の魂が呼応して、突き抜けた解放感のある風景にたどり着く。

「とうもろこしの島」:土地って誰のもの?

ほとんど会話ないけど耳を澄ましていた 「みかんの丘」からアブハジアつながりでみた映画だ。 登場人物は数人。大きな川の中洲でとうもろこしを作るおじいちゃんと孫娘、土地を巡り敵対する兵士達が数人。

「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」

不慮の死を迎えた夫が、妻のもとに戻ってくる映画ということで、アラン・リックマンが幽霊となって戻ってくる「愛しい人が眠るまで」みたいな感じかと思っていたら、嬉しくも予想を裏切られた。

遅ればせながら「レディ・プレイヤー1」を見て自分のアバターを妄想してしまった

CGの美しさと世代的に懐かしいカルチャー目白押しで楽しめました 初代ガンダム世代なのである なので「俺はガンダムで行く」の場面だけで☆3つほど自動加算。世代の違う観客は楽しめたのかな。いや、そもそもターゲットとする観客が若者じゃないのかな。 こ…

みかんの丘:なんだか背中が気になって

助けた兵士2人は敵味方 戦闘から逃れて人々が去ってしまったミカン畑のある村で、みかんの収穫に勤しむマルゴスと、みかんの木箱を作り続けているイヴォは、2人の負傷兵を助ける。互いに敵意を漲らせる兵士2人と老人2人が共に時を過ごすうちに・・・

ヘルボーイ(2019年版):血飛沫は飛びまくるけど惨たらしくはない

スプラッタに耐性がなくても大丈夫だった CG班が嬉々として作業に取り組む様子を想像しつつ楽しめた。ミラ・ジョボビッチが魔女ニムエ役をエンジョイしている感も助けになったかも。 終盤で異界から出現した魔物たちが繰り広げる虐殺シーンでは、報復や見せ…

ヒトラー〜最期の12日間〜

白い水仙の下には・・・ 地下壕でのヒトラーの最期の日々を中心にナチスドイツの終焉が描かれる。戦争映画なので凄惨なシーンはあるが、個人秘書であった女性トラウドゥルの視点が主なので息抜きができる。

映画「her/世界でひとつの彼女」

サマンサは旅立ったの?回収されたの? 手紙の代筆ライターのセオドアがインストールした人工知能型OS。セオドアに合わせて自らをカスタマイズしたOSはサマンサと名乗り、彼の生活に欠かせないパートナーに、そしていつしか恋人に。

アダムズ・アップル:本人曰く「根っからの悪党」アダムが1人不条理と格闘

アダムと一緒に戸惑いの連続 草原の中にポツンと立つ教会にやってきた仮釈放中のアダム。牧師イヴァンとの何処か噛み合わない会話の中で、活動目標につい「アップルケーキを焼く」と言ってしまった彼の日常は、小さな「変」な出来事で埋め尽くされる。

映画「しあわせの絵具 愛を描く人 モード・ルイス」:絵筆があれば幸せ

必要なものってそれほど多くない カナダの画家、モード・ルイスの半生を描いた映画。小さな家で夫のエヴェレットに支えられ絵を描き続けた。

映画「ドリーム」:チャンスを与える手

やってみるかい?って大事だな NASAの宇宙開発に足跡を残した黒人女性3人の物語。実話を基にした映画だ。 その中の1人キャサリンが幼い時、教師がやってみるかい?とチョークを手渡す。すらすらと黒板の数式を解いていく少女の才能に人々が目を見張るシーン…

映画「蜜のあわれ」を見た後、「蜜のあわれ」を読む

黒々とした瞳とくちびる 老作家の「おじさま」と、少女の姿をした「金魚」の物語。 金魚の少女に扮した二階堂ふみの瞳のイメージが、あとをひく。

名前だけ知っていたハリーハウゼン

家にフルタ製菓のハリーハウゼンシリーズのフィギュアが何体かある。当時フィギュアコレクターだった知人が重複して手に入れたものを譲ってくれたのだ。 フィギュアのもととなった映画を見たことはなかったが、昔TV放映で繰り返し見た「タイタンの戦い(1981…

「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」:子供時代の遊びへの没入感を追体験

キラキラした子供の世界と、切ない大人の視点を行ったり来たり オープニング、眩しすぎるフロリダの太陽の下、ハメをはずした子供たちの口の悪さと悪戯に眉をひそめてしまう。でも、見終わった時にはこの映画が好きになっていた。

図書館司書講習で見るべしと言われた映画「薔薇の名前」

ショーン・コネリーが亡くなった。寂しい。 007のジェームズ・ボンド役で有名な方だが、「薔薇の名前」の修道士バスカヴィルのウィリアムが好きだ。弟子の修道士アドソをクリスチャン・スレーターが剃り落とした頭頂も初々しく演じていて、この師弟が訪れた…

「暗い日曜日」:男性より女性にアピールする映画かもしれない

美しい女優さんに会いたければぜひ この曲を耳にすれば自殺すると曰く付きの曲、「暗い日曜日」の誕生を絡めて描く、1人の女性と2人の男、いや3人の男の物語だ。 第2次大戦直前のハンガリー。恋人のラズロが支配人をしているレストランで働くイロナ。レ…

「モンスターズ 悪魔の復讐」

アメリカ人なら誰でも知っている未解決殺人事件 資産家とその後妻が斧で惨殺された未解決事件。犯行時に家にいた末娘のリジーは殺人容疑で逮捕されたが無実となった。

映画「ル・アーヴルの靴みがき」:登場人物のカメラ目線

なんだか気になるカメラ目線 アキ・カウリスマキ監督の作品を初めて見た。最小限の演出と淡々と進むストーリー。登場人物はみんな表情に乏しいけれど、カメラ越しにこちらを見る目に、ストレートに何かを問われているような気がした。

映画「ラン・ローラ・ラン」:走っている時は何も考えられない

20分で10万ドルを作る3つの方法 「20分でお金を作って持っていくから待ってて」と恋人マニに叫んだローラ。だから走る。間に合わないと彼が死んじゃう。一途なローラの全力疾走は、思いがけずの爽快感。

映画「ラ・ジュテ」:男と女どちらの夢?

モノクロの静止画と男のモノローグで綴られる物語 わずかに生き残った人間が地下に逃れて暮らす近未来、荒廃したこの世界を救うために、支配者が時を越える人体実験を繰り返す。少年のときに見た忘れ得ぬ女性への想いが男にタイムトラベルへの耐性をもたらす…