シュミエイガ

映画の感想・連想・妄想ついでにイラスト:履歴書の趣味欄は映画鑑賞だった

ヒトラー〜最期の12日間〜

白い水仙の下には・・・

地下壕でのヒトラーの最期の日々を中心にナチスドイツの終焉が描かれる。戦争映画なので凄惨なシーンはあるが、個人秘書であった女性トラウドゥルの視点が主なので息抜きができる。

自分を成り立たせていた世界が崩壊していく心もとない感じ、これは「マリー・アントワネットに別れをつげて」を見ていて感じたものと似ている。あちらはフランス革命の映画、封建社会の終焉だった。

ヒトラーについて一般的な知識しか持たない自分が思うには、ヒトラーのビジョンに心酔、あるいは便乗した人々が彼に総統という役を割り当て、そしてもはや自分のものと区別がつかない理想を実現すべく、個々人が行った活動の結果がナチスドイツだったのだろうか。

砲撃の合間にヒトラーの恋人エヴァ・ブラウンに誘われて、トラウドゥルが秘書仲間ゲルダと共に、束の間の地上を散歩に出る。緑の木々を見上げ、足元に咲く白い水仙の花に目を留める。

ベンチに腰掛けて静寂を味わいながら微笑む彼女たち3人を、新しい土をならしたばかりの地面に点々と植えられた水仙の花が取り巻いている。

あの下には遺体が埋められている気がする。白い花が墓標なのだ。

戦後を生き抜いたトラウドゥルは、「知らなかったのだと自分に言い訳していたけれど、しっかり目を見開いていたならば真実が見えていたはず・・・」みたいな?ことを言っていた。(間違っていたらすみません)

あれは、今、どんなことが起きているのかちゃんと気付いてますか?ってメッセージなのかな?「ボーっと生きてんじゃねーよ」みたいな。

世界の崩壊とまではいかないまでも、新型コロナで変質した日常を生きることになったこの一年。微妙に意識の再調整めいた作業をしつつ凌いている感じだ。

何か見落としていることないかな。

白水仙:ヒトラー最期の12日間を見て

花が墓標にみえたのです

 

ブルーノ・ガンツつながりで、「ハイジ アルプスの物語」も見てね

ヒトラーを演じたブルーノ・ガンツがアルムおんじを愛情いっぱいに演じてます。

 

2004年 Der Untergang ドイツ