やってみるかい?って大事だな
NASAの宇宙開発に足跡を残した黒人女性3人の物語。実話を基にした映画だ。
その中の1人キャサリンが幼い時、教師がやってみるかい?とチョークを手渡す。すらすらと黒板の数式を解いていく少女の才能に人々が目を見張るシーンだ。
そしてNASAで計算係として働くようになった彼女に、再びチョークが手渡される。
才能を見出す目。信じてたくす手。信頼を受け取る手。
こんなふうに世界のいろいろなところでチャンスが手渡されていくのだな。
もちろん実話から映画向けに脚本されているだろうけれど、楽しめる、考えさせられる作品だ。
あなたが自分のことを偏見を持っていないと信じていることも知ってます
というようなことを、3人のうちの1人であるドロシーが、「私は偏見は持っていないのよ」という白人女性の上司にいう。ちょっと胸に突きつけられる言葉だ。
人種やジェンダーや宗教などに限ったことではなく、いろいろな物事に謙虚に接することができているだろうか。存在のあり方を無意識にこうだと思い込んでいないだろうか。
子供に対しては?高齢者に対しては?人間以外の生き物に対しては?
目が楽しむ映画
60年代?の働く女性たちの、カラフルなファッションが素敵だ。彼女たちの家庭のきちんと整えられた感じも心地よい。見ていて楽しいのだ。
2016年 Hidden Figures アメリカ