シュミエイガ

映画の感想・連想・妄想ついでにイラスト:履歴書の趣味欄は映画鑑賞だった

映画「ル・アーヴルの靴みがき」:登場人物のカメラ目線

なんだか気になるカメラ目線

アキ・カウリスマキ監督の作品を初めて見た。最小限の演出と淡々と進むストーリー。登場人物はみんな表情に乏しいけれど、カメラ越しにこちらを見る目に、ストレートに何かを問われているような気がした。

 

パイナップルを持つ手

警部が持つパインアップルと壁にかかっていた絵が妙に気になって


主人公を含めて周囲の人が、そうすることが当然なことのように難民の少年を助ける。それぞれの生きてきた年月の中に心に刻まれた何かがそうさせるのだろう。一人、少年を密告する男が登場する。彼にもそうせずにはおられぬ傷があるのだろう。

雑貨店の主人に主人公のことを聞き出す警部がいる。店主に何か買うか?と問われてついパイナップルを求めてしまう。いい人だな。次の聞き込みに訪れたカフェのテーブルの上に、ポツンとパインを置いて座っている警部は、主人公と少年を捕まえない理由を探しているようだ。

見終わった後、寒色が多かったような印象が残った。その中で主人公の妻の黄色い花柄のドレスと清楚に咲く桜の花が輝いていた。

2011年 Le Havre フィンランド・フランス・ドイツ合作